えむえすぷらす

アーロと少年のえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

アーロと少年(2015年製作の映画)
5.0
CGIに見えない風景。川や瀑布、雨、土や石、木々、農作物まで実写としか思えない凄まじいディティールを実現。そんな中でデフォルメされているのが恐竜と人。そこでこれはCGIだとわかる。その恐竜が水に浸かっていて立ち上がるシーン、もう気持ち悪いぐらい水だけリアルだという。この方面の技術がまた一段と進んでいる事を味わえます。

物語の構造自体はアメリカ開拓史に範をとって作られているロードムービーになっている。出てくる風景もアメリカを想起させるシーンが多い。開拓民、一人ぼっちとなり故郷を目指す中で助けられたり狙われたり。。。

お父さん恐竜のある瞬間、何もかも悟って、でもある事は達成できた事に満足する瞬間の表情は泣けた。見事な表現されている。

これ、吹き替え版で見ましたが、英語字幕版でみたいですね。エンドロールはまたぞろ楽曲差し替えだったので残念。アメリカ文化見るという意味で大人の鑑賞に耐える作品なのに上映方式で拒絶されているような気がします。惜しい。