Kevin

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊のKevinのレビュー・感想・評価

3.7
若き日のジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)とのある出来事により、彼に大きな恨みを持つ“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)が魔の三角海域から解き放たれる。
そんな彼の復讐を阻止する方法は〝ポセイドンの槍〟という秘宝を手にすることだった。
その秘宝を目指すジャックに乗っかり、父親の呪いを解くためにポセイドンの槍を必要とするヘンリー(ブレントン・スウェイツ)や、宝の在り処を示す地図を解読できるカリーナ(カヤ・スコデラーリオ)という女性も船旅を共にすることに...。

お馴染みジャック・スパロウとその仲間達の摩訶不思議アドベンチャーは更なる珍道を突き進み、過去最大のハチャメチャぶりを披露する。

不評も多かった前作(自分は普通に好き)から約6年の時を経て、世間的な言葉で表せば見事な巻き返しをしてみせた。
面白さに関して言うと正直何作目を1番だとは言い難いが、これだけ確かなことは今までで最もエモーショナルだということである。

出逢い、そして別れ。
これらはどんな作品でも観る者の心に何らかの作用を及ぼす。
それが本シリーズの様に長年世界から愛されているものなら、その作用も必然と大きくなるだろう。
過去作をただの面白いエンターテインメントとしてだけ楽しんできた自分にとっては全くの不意打ちであり、故にその場面では予想外に目頭が熱くなってしまった。

だがこれもシリーズものの宿命とでも言うべきなのか、いずれその時が来ることは免れないのも分かる。
必ずしも今作のショッキングな出来事は悲劇としてだけに留まらず、今後のシリーズに新たな因子を生み出す、可能性を秘めたターニングポイントなのだ、と鑑賞後の今ではそちらの感情の方が強い。
そして個性溢れる魅力的なキャラクターを演じてきたその人に伝えたい言葉としては、「今まで本当にありがとう」という率直な気持ちだ。

ならば〝出逢い〟の要素を多く占める新キャラクターはどうなのか。
こちらも文句なしの素敵な瞬間を体験させてくれた。

まずはなんと言っても今作のほぼ紅一点を担うカヤ・スコデラーリオ。
“はい、可愛すぎです罪”で逮捕。
それプラスあの谷間を景気よくチラつかせる衣装。
満席に近い劇場だったから良かったものの、仮に1人で自宅鑑賞していたら「ありがとうございます!!!!!!!!」と叫んでいたに違いない。
おっぱいって本当に...素晴らしきかな。

いえいえ負けていませんよブレントン・スウェイツも。
彼のおっぱいときたらもう...
...おっぱいじゃなかった、フレッシュな若々しさと絵に描いたような好青年像ときたらもう、凄まじいハマり具合。
いつか彼が他の作中で道行く女性の全おっぱいを弄び倒すそのみごとなまでの変態ぶりから“おっぱいハンター”と呼ばれる役どころも観てみたいななんて思ったり。

悪役サラザールに扮したハビエル・バルデムもさすがの存在感。
大好評彼の頬から垂れ下がるJカップの爆乳は今回も暴れ放題。
その爆乳を靡かせながら海の上を不敵な笑みと共に駆け抜ける姿には呆気に取られたなあ。
彼と彼の船員の周りが半無重力っぽくなる演出も新鮮。
爆乳も浮くわ浮くわで終始ニンマリ顔なのは勘弁してほんと。
さすがに怒り狂うと母乳出る演出はやりすぎ感ある。

あとこれ言っちゃうとネタバレになるけど、何作目かに留守番してた彼らも出逢いの要素となっております。

次回作への布石としては十分過ぎる出来なので、この極上エンターテインメントは是非劇場で。
これから本シリーズはどこまで盛り上がってくれるのか非常に楽しみになった。
Kevin

Kevin