山岡

ポール・ヴァーホーヴェン トリックの山岡のレビュー・感想・評価

3.0
冒頭4分間の脚本をプロが作り、続きを一般公募。その集まった脚本を組み直して撮影された挑戦的な作品。しかも冒頭の30分強がメイキング、残りの1時間弱が本編という変わった構成。

出来上がった映画は浮気男が懲らしめられる『黒い十人の女』的なサスペンスコメディで、単にオランダの低予算映画として観るなら悪くないのだが…とにかくこじんまりとまとまり過ぎていて…せっかく素人の脚本を集めたのに、突飛なアイデアやあっと驚かせるようなサプライズが一つもなく…企画の面白さが全く伝わってこなかった…断片を繋ぎ合わせてそれらしいストーリーを作った結果、ただの地味な映画になった…といったところか…ヴァーホーヴェン映画を期待して見たら、肩透かしを食らうこと間違いなし。
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