こたつむり

デンジャラス・バディのこたつむりのレビュー・感想・評価

デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)
3.3
♪デンジャラスなバディ でもいいんじゃない
 でもいいんじゃない めまい起こしそう

「デンジャラス・ボディって、やっぱり“グラマラス”な女性がイヤーンな映画なのかなあ。ウシシシ」なんて下心満載で鑑賞したのですが、傍に居た家族が「女性のバディものって珍しいね」と言うので「そそそそそうだよねえ」と慌てたのは、きっと夢の中の話。

えーと。

本作はサンドラ・ブロック演じるFBI捜査官《アッシュバーン》と、メリッサ・マッカーシー演じる現地の刑事《マリンズ》がコンビを組み、麻薬組織に立ち向かう物語です。

ちなみに本作の原題は『The Heat』。
『デンジャラス・バディ』というのは、主演のサンドラ・ブロックの『デンジャラス・ビューティー』にちなんで付けられたのでしょうかね。まあ、あの名作『ヒート』とかぶるわけにはいきませんからね。ちょっと工夫しなければならないのは事実。

それに本作の内容を鑑みても。
サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシーの“パブリックイメージ”に寄り掛かった作品であるのも事実(というか、むしろ積極果敢に利用していると思われる)。妥当な邦題と言えましょう。

そして、監督はポール・フェイグ。
メリッサ・マッカーシーとのコンビも本作で2回目だからか、こなれた雰囲気を感じました。ただ、脚本家さんが女性だからか、男性に媚びを売るような“可愛らしさ”は描かれていません。物語中盤でサンドラ・ブロックがお色気満載で迫る場面がありますが…しば漬を食べている気分になりましたよ(失礼)。

とは言え、真の紳士とは。
どんな局面でも“萌え”を求めて歩む者。
本作で言えば“ギャップ萌え”なんか如何でしょうか。仕事がバリバリにできる女性が、ふとした時に見せる不器用な姿は、いつだって可愛いと思うのです。キャリア志向のFBI捜査官が方向音痴…というだけで萌えませんか?あれ、少数派かな。

まあ、僕の嗜好は横に置いておいて。
本作に限って言えば、安心して鑑賞できるコメディ映画。肩肘張らずに、のんべんだらりとした姿勢で楽しめる作品です。欲を言えば主演女優の柔らかい表情が見たかったですけど。

最後に余談として。
《マリンズ》の弟役の男性に見覚えがあるな…なんて思ったら、やはり『プリズン・ブレイク』に出ていた“彼”でした。なんだか“異国で再会した知り合い”感を抱いたのは、テレビドラマの方が長期間に亘って鑑賞するからでしょうかね。
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