ハゲゾンビ

猿の惑星:新世紀(ライジング)のハゲゾンビのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2014年アメリカ映画。

hinakoさんとの「猿の惑星・新世紀マラソン」並走中🏃🏃‍♀
今作はリブート3部作の2作目。

【ざっとあらすじを😄】
前作から10年後、猿にとっては言葉を発するまでに進化させる新薬「ALZ113」は、人間にとって死を引き起こす恐怖のウィルスだった。
たった一人の死から始まったウィルス拡散は、あっという間に世界中に広まり、人類の文明はほぼ崩壊状態に。
一方、新薬により高い知能を手に入れたシーザーたちは、あのミュアウッズの森の奥で仲間の猿とコミュニティを形成していた。
そこに電力の供給を求めて森のダムの調査に来た数名の人間とエイプが遭遇、その中の一人が恐怖のあまり発砲してエイプを怪我させてしまうが…。

【今作のポイント】
●エイプのコミュニティと人間社会との再開→共存か対立か?
●シーザーの成長と苦悩
●人間の実験道具にされた悲しき猿「コバ」
●人類文明のオワコン感
●先に戦争を仕掛けるとすれば、それは猿か人間か?
●旧シリーズ「最後の猿の惑星」が元ネタかも

【それでは順に考察を】
●エイプと人間の再開
・人間の発砲→今後の展開に不穏の空気感
・中々拭いきれない相手に対する不信や恐怖、止まらい負の連鎖の始まりかも🤔
・“協調や共存の連帯”より、はるかに強い“不信・恐怖・憎しみの連帯”→シーザーは止めらるのか?
●シーザーの成長と苦悩
・冒頭のシーザーのアップ→どこか悲しく寂しい眼差し→まるでこれからのエイプ社会と自分の運命を暗示してるよう😥
・シーザーが仲間を引き連れて人間社会に忠告に行く場面は凛々しくて風格があってカッコいいぜ👍
・とにかく立派に成長したシーザ❗→前作で赤ちゃんの頃から見ているので容易に感情移入できます→すっかりエイプ側目線ですね😅
・人間の優しさを知っているシーザーと憎しみしか知らないコバ→シーザーの苦悩の原点はここかも🤔
●悲しき猿「コバ」
・仲間を撃たれた事に怒るコバ→シーザーに人間との戦争を進言する
・戦争になればエイプの多くが犠牲になる→シーザーは共存の道を探る→人間のダム再起動の仕事を許すシーザー
・コバの言葉→シーザーが「人間の仕事をさせてるだけ、終われば帰す」この後のコバの言葉が深く胸に突き刺さる💘→自分の身体のキズを見せながら「これも、これも、これも人間がやった!これが人間の仕事!」「人間、電気を手に入れれば武器を持って必ずエイプを襲いに来る」
●オワコンの人類文明
・シーザーが10年かけて作り上げたエイプ社会の完成度と崩壊した人類文明→この対比が興味深い☝️
・もっとエイプコミュニティのシーンを見ていたかった!
●戦争を始めたのは?
・コバのクーデター→人間への憎しみを消せないコバはシーザーを銃🔫で撃つ→それを人間のせいに→リーダーに成り代わり人間に宣戦布告
・人間側にもある不信感→「しょせん奴らはケダモノ、人間にはなれない」→一部の共存派の声を無視して全面戦争へ
●最後の猿の惑星との関係性
・キーワード「エイプは決して仲間を殺さない」
・自分の憎しみのために仲間さえ犠牲にしたコバ、一度は思いとどまるも結局コバを殺す事に😥→シーザー「お前は仲間じゃない!」
・最後の猿の惑星→仲間を殺す→優越主義の排除→人間開放=平等主義
・今作→仲間を殺す→エイプも愚か→人間と一緒→全面戦争へ→ある意味平等?

●悲しくて厳しいラスト
・お互いの共存を願った人間の友マルコムとの別れ
・シーザーの言葉→「戦争はもう始まっている。エイプから仕掛た。人間、決してエイプ許さない。」
・マルコムの言葉→「共存出来ると思っていた。」

【総評】
・制作費17000万ドル→興行収入71000万ドル→これまた大ヒット👏
・更に進化したモーションキャプチャー!アンディ・サーキスの演技はさすがですね👏
・全体的に暗いトーンの作風。ノーランの「ダークナイト」を思い出しまた。これもシーザーの心境を現してるのでは?と感じましたね🤔
・旧シリーズ同様、人種や種族間の差別を根底に社会的メッセージ性の強い作品ではないですかね。
・遂に地球の覇権をかけたエイプと人間の全面戦争の行方やシーザーの運命はどうなるのか?リブート完結編「猿の惑星・聖戦記」が楽しみです✌️✨😄
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