ある朝、校庭で発見された生徒の死体。
警察は自殺と断定するが、後日、大出俊次らによる殺人だと訴える匿名の告発状が届く。
学校の対応が後手となる中、藤野涼子は自ら真実を暴こうと立ち上がる。
宮部みゆきのベストセラーを映画化したミステリー前編。
中学校で死体が発見され、殺人だと告発状が届く話。
正義なのか保身なのか、真実なのか嘘なのか。
学校という子どもたちの閉鎖的な世界を通し、大人たちの欺瞞や愚かさをあぶり出す問題作。
考えるところは節々あり興味深く鑑賞できた。
主演の女の子の存在感と魅力が大きいとはいえ、善と悪について巧く描いていた。
やっぱり宮部さんは頭いいなー。
凄いなー。
学校内裁判って設定って無理あるだろ?って思ってたけど、学校内裁判までにもっていくやり方上手いなと感じた。
カッコいい大人と生徒、イタい大人と生徒、揺れ動く心、あいつもこいつも疑わしい。
終始重苦しい雰囲気だが目が離せなくなりました。
ただ、人間関係が複雑でしっかり見てないと分からなくなる。
それと「いじめ」としているが、あれは「傷害」「器物破損」であると強く言いたい。
DVも同様。
警察に通報しましょう。
そして三宅さん怖い。
永作博美のバブリーなキャラクターが良い。
髪の毛ひっつめた先生の腹立たしさも昭和な感じ。
確か公開前の特番みたいなのでメイキング映像を観たのですが、キャスティング、演技指導に激烈力を入れていて、中学生役の子たちが泣かされていた記憶があります。
その成果は充分出ていたと思います。
蔵之介が刑事だというのに前半ではほとんと存在感ないけど…。
後半ちゃんと活躍してくれるかなぁ。
しかしこういうのを観ると生徒会をやっていたことを思い出す。
先生たちへの反抗、単純だがまっすぐな正義感のふりかざし、稚拙なコミュニケーションゆえに後悔と誤解を生じること…。
中学生時代を思い出したよ。