言わずとしれた“サッカーの王様”ペレの自伝映画。
サッカーに詳しくなくとも“ペレ”という名は誰もが聞いたことがあると思います。
本作を鑑賞した自分はサッカー自体にも詳しくなく、ペレという人物に対しても“サッカーの王様”ということ以外ほとんど知りません。
しかし1つ確かなことはサッカーに詳しい人もそうでない人も、この作品を観れば心が揺さぶられることは間違いないということ。
自伝映画ということで実際にその対象となる人物の経験したことを伝えるのは必要最低限の条件。
それでも作品を作り上げるのは同じ人間であり、どこかしらで自らの手を加えてしまっているかもしれない。
だが仮にそうだとしても、その程度が大であっても小であっても、本作が素敵な作品であることに変わりない。
逆に本作が実際に起きたことを完璧に忠実に再現していたとしたら、これほどまで素晴らしい体験は他にあるだろうか。
ペレは本当に周りに恵まれていたと思う。
こんな人たちに囲まれていたらどんなに幸せだろう。
たとえ貧乏な暮らしを強いられても輝きを失わない大きな心。
スラム出身のたった1人の若い青年がまさか世界を震わせることがくるなんて。
それは自分たちにも当てはまる。
今はまだ暗闇から抜け出せなく自分の未来が見えなくても、誰もが輝けるチャンスを持っている。
いつそれが見えるかはわからない。
しかしその日は誰にでも起こり得る。
そのチャンスを決して逃さないようにしたい。
鑑賞後、とてつもなく大きな勇気をもらいました。
サッカーに興味がなくても是非とも観て感じてほしいです。
最後に1つ。
本作にはあるとっておきのシーンがあります。
一緒の劇場で鑑賞していた自分以外の観客も自分と同じ反応を示していて嬉しかったです☺
それは是非ご自分の目でお確かめください!