結湖

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生の結湖のレビュー・感想・評価

3.6
待ってました!世紀の対決!DCコミックのツートップ、バットマンとスーパーマンがついに対峙します!
って、言ってるんですが、バットマンはわりと好きなのに、スーパーマンにそこまでの思い入れがなくてですね。
『マン・オブ・スティール』もそんな良かったって思ってなかったので、これからやってくるジャスティスリーグのために見に行ったようなもんでした。
結果、うーん。あれだな、『マン・オブ・スティール』と似通った感想になってしまいます。面白かったんだけど、なんか、納得いかない。
いや、面白かったんだよ!
ブルース・ウェイン/バットマン(ベン・アフレック)は予想以上にハマってて、神経質で内向気味な雰囲気満載のクリスチャン・ベールより私は好きです。(いや、あの3部作は好きですよ。)
クラーク・ケント/スーパーマン(ヘンリー・ガヴィル)は前作よりもちょっとくだけた感じも入って、とっつきやすいキャラになってきたなと感じました。(まぁ、その分、意固地なキャラはバットマンに移行したんだとも思いましたが。)
正義の味方でありながら、人類の脅威として描かれることを予想できた『マン・オブ・スティール』でのスーパーマンの活躍でしたが、今作も正義の味方としての描き方がちょっと半端なので、見てるほうとしては「バットマン!誤解してるよ!スーパーマンってそんな奴じゃなんだよ!なんで、戦わなくちゃいけないの!」って素直に思えない。
それは逆もしかり、今作から参加のバットマンのダークヒーローっぷりの描き方も少なく感じます。(なんだか、バッツィーの独りよがりなんだよね~)
途中、眠かったのもあるんだけど、あんまり物語が入ってこなかった感じです。
ただ、後半のアクションシーンはさすがでどっかんどっかん爆発したり、バトルの規模がどんどんおっきくなってくるのは、やっぱりワクワクしました。こういう、現実世界っぽくないどこかファンタジックな感じさえしてしまうアクションシーンはさすがのザック・スナイダーです。
が。製作総指揮のクリストファー・ノーランが得意の大筋の話は割と単純なのにディティールやキャラクターの複雑さで重厚さを出すというのが、ザック・スナイダーには向いてないのかも。
『ジャスティス・リーグ』に続く物語ですんで、その前に『スーサイド・スクワッド』もあるし、『ワンダーウーマン』もあるので、まだまだこれからって感じもします。
あれだよね、MCUを見てるとDCEUはちょっと勇み足な印象もしちゃうなぁ。どうせなら、ベン・アフレック版バットマンを一作やってから今作でもよかったかもしれないけど、それはそれでくどいような気もする。
とにかく、まだまだこれからなんで、『スーサイド・スクワッド』に期待です。

追記:おっと、忘れることだった!!アルフレッド(ジェレミー・アイアンズ)が素敵すぎた!あいかわらず、色気のある俳優さんだぜ、ジェレミー!実際、ジェレミーの執事っぷり、ブルースとの主従っぷりが見たくて見に行ったようなもんだったんだよ!(そこかい!)

2016/03/27:TOHOシネマズ新居浜(3D・吹替)
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