こたつむり

コードネーム U.N.C.L.E.のこたつむりのレビュー・感想・評価

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
4.3
♪ 屋根なんかない どこまでも空

おもちろい!おもちろいですよ!
確実に“少年マンガ大好き層”を狙い撃ちした人物造形、脚本、演出…さすがはガイ・リッチー監督。最高に素敵な作品を仕上げてくれました。

何しろ、主人公の二人の立場が“正反対”。
喩えるならば、アムロとシャアが手を組むような、悟空とベジータが合体するような、翼くんと小次郎が一緒にシュートを打つような…(以下略)。

そんな展開に萌えずして何に萌えるのか。
と思わず拳に力が入るほど。鼻血出るぅ!

そして、その二人に挟まれる女子一人。
そう。いわゆるひとつの“ドリカム状態”。
ブレーキランプが「ア・イ・シ・テ・ル」のサインですよ(そんな場面は存在しません)。しかも、それを演じるのがアリシアちゃんですからね。鼻血が止まりません。

そして、敵方のキャラクタも冷酷な女ボス。
演じたのはエリザベス・デビッキですが、いやぁ。見事なる美貌。これはかなりヤヴァイですよ。「このブタめ」と罵られそうな視線にクラクラきます。しかも、彼女の脇を固めるのが《拷問マニア》というのもお約束。見事です。

そして、時代設定は60年代。
だから、メイクやファッションもそれに合わせているわけですが、それが女優さんたちにピッタリなのです。目元がごてごてしたメイクのアリシアちゃんはプリティ極まりないですよ。

そして、そして、そして。
何よりも秀逸なのがスタッフロールに入る前が最高に“アガる”ということ。つまり、ボールを空に投げられた状態で終わるわけで、作品が終わっても興奮は止まらないのです。あー。なんて素敵な演出。巧みすぎます。鼻血も出過ぎてカラカラですわ。

まあ、そんなわけで。
スパイ映画…とだけ頭に入れて臨んだら、最高の少年マンガだった作品。萌えますよ。アガりますよ。足をジタバタさせてしまいますよ。「何故に続編の話が無いのか」とイギリスに行って監督さんを問い詰めたくなりますよ。

…というか2015年の作品ですからね。
今からでも遅くはありません。さあ!すぐに作るのです!なう!
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