メキシコ湾で発生したサイクロンに起因する暴風雨に襲われるロサンゼルス。海沿いで普段と変わらない日常を過ごしていた人々が、巨大な台風とそれによって吸い上げられて空中から降り注ぐサメの大群の襲撃を受けて阿鼻叫喚の事態に慌てふためく中、バー経営者で元サーフチャンプのフィンらがサバイバルする様を描くパニック映画です。
「サメ映画が作られ続けるのは全部日本のファン達の責任」でお馴染みのＢ級映画スタジオで数々のサメ映画を送り出すアサイラム社作品で、「シャーク」と「トルネード」の組み合わせは荒唐無稽の極みのように思えますが、タコと合体するシャークトパスや六つ首サメといった他の作品に比べると本作はまだ大分マシというのが凄いです^^
低予算映画らしくクオリティは大作映画とは比較にならないレベルですが、だからこそのリアリティ度外視のサメ演出の数々は、真面目に見てはツッコミ疲れしても割り切って観ると失笑がやがて爆笑へと変化していく歪なパワーがあります。サメに対抗する最大の武器がまさかのチェーンソーというのも斬新な、ワイワイ観れるサメ映画です。
