ぬーたん

ゼロの未来のぬーたんのレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
3.3
テリー・ギリアムの描く個性的な近未来SF。
コンピューターに支配されている世界が舞台。
ハゲていて変人で何とも掴みどころがない天才プログラマー、コーエンを演じるのはクリストフ・ヴァルツ。
役にピッタリとはまっていて、何だか変人でも彼が演じているとあり得ると納得してしまう。
前半はコーエンの行動が不可解で、でも展開が気になるから何とか観る気力を振り絞り観るという感じだった。

魅力的な女性ベインズリーや天才青年のボブの登場で、後半はガラリと変わる。
ベインズリーはメラニー・ティエリー。
セクシーなシーンも可愛らしさが出ている。
社長役はマット・デイモン。
あまり活躍はしないし、役に合っていないかな。マットである必要もない。

変な標識が溢れていたり、やたらカラフルな情景の街や、コーエンが住んでいる教会の内部の雰囲気など、不思議で面白い。
独特の世界だ。
恋したり、友情を感じたりして、人間らしく変わっていくコーエンの気持ちの変化と破壊力!が凄い。

難解なようで、実は単純な主題とも思える。
ただ、好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品。
正直、回りくどくて疲れるし、飽きてしまった。
もう一度は観ない。と断言しちゃう。
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