FutosiSaito

インポート、エクスポートのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

インポート、エクスポート(2007年製作の映画)
3.6
 ウルリヒ=ザイドル監督は徹底してリアリストだ。
 のぞき部屋のシーンでも無修正でその様子を映し出すし、ウクライナの娼婦の股間も、高齢者専用病院の患者の股間(男)も、そのままだ。
 ここでは、ウクライナから働きに来た女性と、オーストリアからウクライナへ行った青年を並行して描いているが、これらが交錯するわけでもない。
 ドラマティックな盛り上げもなく、淡々と話が進んでいくのみだ。「ほのぼの」も「ハッピー」もない、乾いた世界をそのまま撮る。
 そこが魅力だ。
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