nisui

K2 初登頂の真実のnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

K2 初登頂の真実(2012年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦で敗戦国となったイタリアが国民を元気づけるためにもK2の初登頂に挑む話。
初登頂に成功したのに後味が悪すぎる。それも本人の口から言わせてないから、若く才能のあるヴァルテルを「信じていた」のか「おそれていた」のか、実際どうだったの?とモヤモヤ。エピローグでようやく後者だとわかりゲンナリ。アキッレが「英雄だ」と称えられたときにバツが悪そうに「ここにいるみんなが英雄だ」と言ったのには罪悪感も隠れていそう。
映画では描かれていなかったけれど、ヴァルテルに同行したポーターが凍傷で手足を切断したのがアキッレの己の名声のための身勝手な行動のせいだと思うと怒りしかない。
人間の脆さや仲間を思いやる気持ちを描きたかったんだろうけれど、リーノの婚約者のエピソードは胸糞悪ー。「私たち友達よね」と確認しあってからの不貞は悪趣味すぎ。あんなシーン入れる意味ある?手紙のシーンだけでよくない?
ライトスタッフみたーいとワクワクしながら見始めたのにこんな嫌な気分になるなんて…。
nisui

nisui