エンディングのカリビアンな歌に込められたメッセージが、この作品のテーマを表している。
みんな友だち。アメリカ人もインド人も、日本人も。異民族みんなみんな。
そして、異種、異類さえもというグローバルさ。
あきらかにクマでしょというパディントンを受け入れる家族は、移民にも「タックス・ペイヤー」として教育を保障するイギリス社会を彷彿とさせる。
長所だけでなく、欠点も含めて好きだというメッセージには、はっとさせられる。「自国ファースト」とか「排除」など、国のトップが言う時代とは逆の寛容さ。
その優しさがあふれている映画だ。
色使いも、何よりも楽しさも。