ちょっと仕事にはうるさそうな中谷美紀さんにはピッタリな作品のようかなと見始めました。おばあさんから引き継いだ丁寧な仕事でお客に評判の南洋裁店の２代目店主、南市江の役。舞台が神戸なのは有名なタワーが出てきたので気づいたが、全く関西弁が出てこなかったように思って戸惑った。さらにお客さんが自宅兼洋裁店に入ってくるとき、皆すーっと入ってきているのも戸惑う。こちらの方は、年に一度洋裁店で服を作ったお客さんの夜会で集まるというところを見て、ちょっとした夢の世界の話を見せられていると思おうと納得。丁寧で頑固で一生着続けられる服をを作るのはいいが使うミシンは祖母が使っていたままの足踏みのもの。頑固過ぎないと見ていました。すべてにおいてそんなふうだった。そういうのは、ものを大事にするということでそれなりに素敵です。でも、それっておばあさんの時代の洋服がものすごく高かくてなかなか新しい服を買えなかった当時のもので、私は今の時代はいろんなものを着替えて楽しむ時代になったではと思う。高くていいものを大事に着るのも素敵ですけど。中谷美紀さんが着ているものも素敵でしたが、歩く姿が背が伸びていて綺麗でした。
