フランクは一体何者なのか。素晴らしい音楽の才能を持っていて、人に好かれるが顔が分からない。彼の表情が分からないだけで謎な人物に思えてくる。観ている間、フランクの正体ばかり気になってしまう。顔を知らなくても彼自身は変わらないのに、知りたいという気持ちが強くなっていく自分が不思議だった。
新人キーボードが入ることでバンドの人間関係が崩れていき、そこで一人一人の隠し続けていた感情も出てくる。なんだか人間って誰もが"未完成"なんだなって感じた。だからこそ辛くて、面白いんだ。
フランクの存在に振り回される映画
