このレビューはネタバレを含みます
序盤★2.5 中盤★2 終盤★2
ジャッキー映画は石丸博也さんの吹替で観たかったけどオリジナル音声の字幕版にて鑑賞。
見どころ
◯歴史的な背景もあってザル脚本のイメージが強いジャッキー香港(中国)映画だが、今作は予想外に作り込もうとする姿勢が序盤から見えた。
気になる点
●カットを割りすぎ。
☆総評
“ウー・バー(ウーのBAR)”を舞台にジャッキー版『ダイ・ハード』と言えなくもない雰囲気、
ちゃんとした『ポリス・ストーリー(警察故事)』シリーズとしては少し異質な閉鎖空間で繰り広げられるアクション少なめ(ジャッキーの年齢を考えれば当然な流れ)のサスペンスな趣き。
当初はそのこじんまりとした展開がポリス・ストーリーらしくなく逆に好印象ではあったが、
観終わるとやはりポリス・ストーリーというシリーズの持つイメージが邪魔をして物足らなさを覚えた。
そして“お約束”でもあるエンドロールのNGシーンもジャッキーの全盛期ならアクションシーンでのNGを見る楽しさがあったが、
ほぼ普通のシーンがメインのNG集を見せられてもなんだか…。
香港ノワールな作風、仮にポリス・ストーリーと正式に名打ちたいとしても“アナザー”とかを入れるとか、
本筋ではなく“スピンオフ”的なイメージを持てるタイトルや副題ならもっと素直に受け入れ評価出来たように思える。
脚本はジャッキー映画にしては(笑)ちゃんとしてて良かったし、
後発で“警察故事”ではないのに『ポリス・ストーリー/REBORN』(★1)なる邦題がついた別物よりは全然面白かった!
2022年203本目(+短編4本)