めかぽしや

ビッグ・アイズのめかぽしやのレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
3.8

60年代アメリカでブームになった瞳の大きな子供の絵(ビッグ・アイズ)の画家、ウォルター・キーンは話術で自らの絵を売り込んでいき、一躍時の人となる。
が、しかし本当の作者の彼の妻のマーガレットだった。
そんなスキャンダラスなキーン夫妻の出会いから裁判までを描いた作品。

アンディ・ウォーホルもその才能を認め、
ポップ・アート界を賑わせたビッグ・アイズ。
でもなかなか原画が売れない中、絵を印刷物(ポスターや絵葉書)にして安価にした所、爆発的に売れるようになる。
そんな商法を考えたキーンは金儲けの才にたけているし、
今でも美術館に行けばポスター、絵葉書が売れているのでしっかりキーンの商法を受け継いでいるんだな、、と思いました。

自分の気持ちをなかなか表に出せず、辛い思いを強いられるマーガレットにはエイミー・アダムスが演じ、
口車と商才にたけているウィルターはクリストフ・ヴァルツが演じています。
この2人がまた素晴らしい演技でした。
ヴァルツは嫌な役を演じさせたら右に出る者がいないってぐらい本当に嫌なヤツでした。。

そして、マーガレットの辛い心情を表すかのように悲哀を帯びたラナ・デル・レイの曲もとても良かったです。

50年代~60年代は男性中心の世の中に苦しむ女性達が多く、マーガレットもその1人でした。
最初の夫からにげ、キーンからはゴースト画家を強いられる姿は痛々しいです。
でも、マーガレットは自分で道を切り開いていく実行力がありました。


私は本作を観て初めてビック・アイズの絵を見ました。
なるほど、奈良美智さんの絵にも、パワー・パフガールズや人形のブライスのベースにもなってるし、何よりもティム・バートンの描くアニメにも影響されているのが良く分かります。

ポップ・カルチャーという没個性の時代の中で目を特徴としたビッグ・アイズはひと際光っていたのでしょうね。
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