コロラドの雪深い山中にそびえたつ豪華なホテル。
冬の間は陸の孤島となるこの地に、管理人としてやってきたトランス一家。
過去に管理人が一家を惨殺するという事件があったこの地に、一歩足を踏み入れた瞬間から、何かが少しずつ狂い始めた…。
今さら説明は不要だと思いますが、御大スティーヴン・キングがキューブリック版に不満を覚え作成したバージョンです。
キューブリック版ほどの衝撃やカリスマ性はないが、こっちの方が原作に忠実・・・らしい。(原作は読んでない)
キューブリック版は、何となく不気味でドロドロしており、ただのホラー映画といった印象がありますが、キング版は全く違います。
『シャイニング』が、ただ怖いだけの作品ではない事が分かりました。
幽霊やショッキングな映像、殺人鬼が怖いんじゃない、幸せが壊されるのが怖い——それがキングの恐怖の正体だと思います。
芸術性があり、全体的に優しい感じがする、『愛』のある作品。
ホラーというより、ヒューマンドラマ的な要素の強い作品です。
特にオチがキューブリック版とは似ても似つかないものとなっており、ちょっと涙が出てきました。
まぁホラーとしても、ジャック・ニコルソンみたいな強烈な人が出演していない分、物語そのものの怖さみたいなのが味わえると思う。
しかし長い。
4時間半はあった。
DVD 3枚はちょっときつい。