ノッチ

シャイニングのノッチのレビュー・感想・評価

シャイニング(1997年製作の映画)
3.5
コロラドの雪深い山中にそびえたつ豪華なホテル。

冬の間は陸の孤島となるこの地に、管理人としてやってきたトランス一家。

過去に管理人が一家を惨殺するという事件があったこの地に、一歩足を踏み入れた瞬間から、何かが少しずつ狂い始めた…。

今さら説明は不要だと思いますが、御大スティーヴン・キングがキューブリック版に不満を覚え作成したバージョンです。

キューブリック版ほどの衝撃やカリスマ性はないが、こっちの方が原作に忠実・・・らしい。(原作は読んでない)

キューブリック版は、何となく不気味でドロドロしており、ただのホラー映画といった印象がありますが、キング版は全く違います。

『シャイニング』が、ただ怖いだけの作品ではない事が分かりました。

幽霊やショッキングな映像、殺人鬼が怖いんじゃない、幸せが壊されるのが怖い——それがキングの恐怖の正体だと思います。

芸術性があり、全体的に優しい感じがする、『愛』のある作品。

ホラーというより、ヒューマンドラマ的な要素の強い作品です。

特にオチがキューブリック版とは似ても似つかないものとなっており、ちょっと涙が出てきました。

まぁホラーとしても、ジャック・ニコルソンみたいな強烈な人が出演していない分、物語そのものの怖さみたいなのが味わえると思う。

しかし長い。

4時間半はあった。

DVD 3枚はちょっときつい。
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