JIN

ラスト・ワールドのJINのレビュー・感想・評価

ラスト・ワールド(2013年製作の映画)
3.7
ジャカルタの哲学科の学生達に終末の思考実験の卒業課題を出して、現実と仮想終末世界との中で議論。
種族保存のためにはどうゆう人間を残すべきなのか?
理屈っぽい人とか考えるのが好きな人にとったらそれなりに楽しめると思うけど、その逆の人はこれ辛くないか?
この作品を観てたら、結局のところ人が生きるということにおいては論理的思考や合理主義を疑えっていうことなのかもしれないけど、何よりも「見えないところにある真実」っていうものについて考えさせられた。
確かにどんな物事に関しても、自分が全てを見て知っているというわけではない。

また「哲学は自慰と同じか?」といった興味深いことが出てきた。
哲学を学んだところで実際の人生に影響するものなのか?と。
「物事の本質を見る」ということに対するある種の胡散臭さ。
そんな中で「自慰もセックスも楽しめばいい」というのはわかりやすい名言かもしれない(笑)
何が正しいのかなんてわからないし、哲学に優劣をつけるなんて非常にバカバカしいということはよくわかる。
でも、こんな風にあれこれ想像して考えることって単純に面白いよね。
JIN

JIN