日本のとある制作会社に1本のテープが送られて来た。
映っていたものは、大きな白いマスクにトレンチコート、長身の髪の長い女性が青年たちを凄い速さで追いかけて来るという内容。
有名な都市伝説、口裂け女。
ディレクターの工藤は、真相を確かめようと、スタッフと共に調査に乗り出す。
白石晃士監督によるフェイク・ドキュメンタリー・ホラーのシリーズ第1弾。
口裂け女を”カメラに収める”ではなく”捕獲する”というのがミソ。
一見すると、本当にあった呪いのビデオシリーズや封印映像シリーズ的な内容だが、はなからヤラセと公表し、派手な脚色を加えて、よりエンターテインメント性を強化している。
あまりに馬鹿すぎるタイトルからは読めない程に、観てるとけっこう怖い。
口裂け女の尋常ではない足のはやさ、近所に謎の落書きをしまくった紙を大量に貼りつける謎の行動、一人でぶつぶつ呟いている会話、呪いの力。
呪術なんかも絡んできて、違う視点?の口裂け女のルーツなども面白かったです。
オカルトやノロイでもあった民俗学的味付けや、登場人物の断片的に語られる言葉からなんとなく過去になにがあったのか察せられる匙加減も良いと思います。