ひでやん

ジヌよさらば かむろば村へのひでやんのレビュー・感想・評価

3.1
お金恐怖症の青年タケがお金を使わない暮らしを求めて東北の集落にやって来て、個性的な村の住人たちと触れ合うドタバタ劇。

誘惑され脅され事故を起こし、金を持っていかれたり、入院費やバスの購入費など、なんだかんだと、金を使う。

金の切れ目が縁の切れ目って言葉があるくらい、人と付き合う限りカネはついて回る。カネとオサラバしたいのなら、人との繋がりを絶ちきって、山奥でひっそりと一人で暮らすしかないだろう。

お金恐怖症の男が、金に強欲な女と一緒になることが腑に落ちない。

のほほんとしたほがらかな村の景観に、バイオレンス描写がなんかアンマッチだった。そんで、阿部ちゃんはクドカン作品のイメージが強くて、この映画の暴力的なキャラ設定が阿部ちゃんに似合わない感じ。

中盤から残念な展開で、村長選挙のくだりで気持ちがダレちゃった。タケが村長になれば私腹を肥やさず、人のため村のために頑張るだろうな、と思うが、その選挙がどうでもいいや、て気持ちになってた。

あの大量のザリガニを見て、そうか、神様が死んだからザリガニが降ってきたのか、なるほど…て、ならないよ!
奇想天外、摩訶不思議だよ!なんて村だ!
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