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エージェント・ウルトラのroofbalconyのレビュー・感想・評価

エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)
3.4
舐めてたアイゼンバーグが洗脳殺戮マシーン映画。
クリステン・スチュワート、「アドベンチャーランドへようこそ」でのカップル再び。美形。「パニック・ルーム」の時12歳で既に大人顔で成長したらどうなるんだと思ったけど「イントゥ・ザ・ワイルド」でも美少女でよかったよかった。(個人の印象です)
個人的遭遇率高めのレグイザモ、また出たと思ったら・・・。最初でかいサングラスで登場したんで判らなかった。
CIAのフィクサーにビル・プルマン大統領。

予告で8割内容ばらしちゃってるし、見た人はもっとコメディ色強めを期待しただろう。パッケージだけでもコメディっぽいのに。まぁ予告は殆ど見ないようにしてるけどやっぱり見なくて正解、その分楽しめた。見てたら展開力不足に映るだろうな。。

脚本マックス・ランディスはジョン・ランディスの息子でこの時30歳。「クロニクル」(2012)でブレイク済み。バッド・バディ! (2015)では製作総指揮も兼任。
MV上がりの監督ニマ・ヌリザデー、イラン系英国人。この時38歳。
なんか色々と惜しい。本はいいと思う。監督の手腕不足なのかな。

CIAの人体改造エージェント計画には競合する2つのラインがあり、”ワイズマン”(=主人公)vs”タフガイ”(=刺客たち)って図式。記憶と戦闘スキルを封印されたワイズマンの主人公と訳ありヒロインの悲しきロマンス。主役がマッチョだったなら従来型だが、アイゼンバーグにした所が面白い。・・・はずだが、それならではのコメディ要素のバランスがどうなのか。暗殺という概念がなさそうな、”タフガイ”たちのターミネーターチックな行動が間抜けなのも笑いなのかなんなのか。。笑えるはずの台詞が時々あるのに笑える演出になっていない気がする。彼らもマイクとほぼ同じ境遇で、重犯罪歴ありとはいえ同情に値する一面があったわけだが、取りこぼし気味。

ホームセンターで工具などの商品を使っての残虐戦闘描写は面白い、けど前年に「イコライザー」でやってるからなぁ。そういえばあっちでもビル・プルマンはCIAの高官役だった。まさかこっちはそれのパロディなのか?

マイクが創作する猿のアポロの物語がそのまま彼自身の境遇と未来を表しているのは切なくていいし、もっと押してもよかった。それをアニメ化したエンディングの映像も洒落てていいけど、本編同様ちょいと残虐。

倒叙形式。なぜあそこまで不穏なアバンタイトルにしたのだろう。見終わってから妙に引っかかる。

同じMKウルトラを下敷きにした映画に『RED/レッド』シリーズがある。

舞台: ウェストバージニア州の架空の町リマン ロケ地はルイジアナ州
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