Ginny

Mommy/マミーのGinnyのレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
3.2
ちょっと怖かった…。

見ていて苦しくて、一気に見れずに二分割した。
でもその苦しいも、わかりやすく苦しい〜〜!って感じではなくじわじわ息苦しい閉塞感が近いかも。
エンターテイメントの映画ではない。

生活感を感じる映画でした。
消耗される御涙頂戴、御都合主義の大衆映画ではなく(それも好きなんだけど)、引っかかる、残る、映画。
余韻に浸るのではなく、つっかえるような、わだかまりが残るような。
すっきりしない。けれどそれを否定するわけではなく、人生は2時間映画じゃないからすぐに解決策が見つかるわけでも さらには解決できるとも限らない。
エンターテイメントの映画じゃないけど映像美やストーリーで魅せる、でもまやかしは見せずに現実逃避はさせないという映画でした。

画面が1:1になってる。
Instagramみたいと迂闊にも思ってしまった。
途中画面が変わるんだけれど、1回目は高揚し、2回目は気付いてショックを受けた。

喜怒哀楽がむきだしに描かれていると感じました。
演技が凄くて。迫力がある、というよりも生々しいと感じました。
それは、1:1の画面構成故に登場人物の表情にフォーカスしがちというのが働いているかもしれませんが。

ユーモアがなかったかもと思い返して気付く。息つく暇がない、余裕がないってことなのかな。
笑顔とかはあるけど 強がり/狂気/建前/依存とかに起因してるものじゃないかな…。
そういう意味で 心が安らげるものではなく怖さを感じたのかなと思います。
Ginny

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