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禁じられた歌声のbowcatのレビュー・感想・評価

禁じられた歌声(2014年製作の映画)
4.1
イスラム過激派に占拠された
西アフリカ・マリの小さな街
そこに父母と暮らす少女トヤ
街から離れ、テントでの生活
トヤは夜になるとギターを弾き
唄を歌ってくれる父が大好きだ

街では笑うことは禁止
   歌うことも禁止
女は髪を隠し、手袋と靴下も強制

コーランは解釈の仕方で考えも変わる
それを法として、世を治めるので
法は過激派たちの思い通りとなる

禁止を破れば、鞭打ち20回、40回
ひどい時は、身体を土に埋められ
出ている顔に石を投げつけられ放置

ニジェール川のほとりで 
細々と暮らして来た住民たち
砂の地で希望さえも奪うというのか
慈悲も慰めもない、砂しかない世界

川で網漁をし魚🐟を獲る男
川に水を飲みに来た飼牛🐂
網に足を取られた牛を
槍で刺し殺す猟師
生きていくためには
相反することも存在するということ

牛を殺されたのは、トヤのお父さん
脅しとして持っていった銃で
誤って相手を殺してしまう
イスラムの教えを受け入れるが…

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サッカーをもすることは禁止
規律を反すれば鞭打ち20回
それでも⚽️もなく
エアサッカーをする子どもたち
ボールがあるかのような真剣さ
その姿が、より哀しみを呼ぶ
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