肉鹿

サムソンとデリラの肉鹿のレビュー・感想・評価

サムソンとデリラ(2009年製作の映画)
3.4
オーストラリア。アボリジニの村で暮らす少女は祖母と2人で暮らしていたが、祖母の突然死によって村を追い出される。横には好意をアピールしていたガソリン中毒の少年も常にいっしょで———アボリジニ出身監督による初監督作品。

外に布団敷いて寝てる姿に驚きました!
家があるのに、ほんとなんで?🤔たくましくてすごい元気なアリにたくさん噛まれそうで怖いのに…もしかしたら火のそばで寝てたから逆に外の方が安全だったりするのかも、どっちにしてもすごい生活…

アボリジニ出身の監督ということでかなり実際に近い姿だとは思うけど、あまりに過酷な環境に言葉を失う。
部族のしがらみと現代への中途半端な適応で価値のない部族になってしまってる姿に辛くなってくる…相場を知らなくてぼったくられるおばあちゃんの姿も切なかった😭

さらに主演のふたり(たぶん本物のアボリジニの人)をとことん絶望の海に沈めさせるんだけど、これは辛さアピールなだけの気がしてすこし冷めてくる。さすがにやりすぎ。しつこすぎ。

あとふたりが会話を交わさない意図はよくわかんなかったけど、わかりやすい編集で気持ちが手に取るように理解しやすくなってたから結果的によかったです。

カンガルーが生々しい姿で2度も狩られてしまうので、カンガルー好きな人は注意が必要。
肉鹿

肉鹿