肉鹿

どですかでんの肉鹿のレビュー・感想・評価

どですかでん(1970年製作の映画)
3.6
戦後のスラム街。貧しくもいきいきと暮らすクセの強い人たちを8つのエピソードで描く群像劇———黒澤明監督作品。

同じ原作を映像化した「季節のない街」と見比べてみたよ!

まず暗さが桁違い!
独立したお話がクライマックスに向かってひとつにまとまっていく脚本の妙味がないから「それぞれ大変だな~」で終わっちゃってて、じっーと虚空を見つめて考えないとそれでも生きていく人間の素晴らしさ的な余韻は訪れないから鑑賞者を試すような映画😂

映像的には松村達雄さんが少女を襲うシーンが印象的。
赤い造花に囲まれて白い太ももを露出させる少女、ていうわかりやすいほどのビジュアルが初カラー作品となる黒澤明監督の意気込みがかかってるみたいでかわいい☺️

あとホームレスを演じた三谷昇さんの薄汚れた顔からギョロリと見開かれる眼力が相当なもの。
ドラマと比べてもこの役は三谷さんの方が圧倒的に好き!
あと三波伸介さんとドラマの塚地武雅さんはそっくりすぎてきっと遠いとこで血が繋がってるw
肉鹿

肉鹿