例えるなら“ドリアン”みたいな映画(???)
ドリアンは強烈な匂いを発して敬遠する人が多いけど
とても美味しく、高価な果物。
舞台は多分カナダ。
60代の元囚人ヴィクトリア(ヴィグ)は保護司ギョームの保護の元、田舎の叔父の住む砂糖小屋に住む事になった。
叔父は生きてはいるけれど植物人間の状態。
それを世話をしていた近所に住む父、息子。
ある日、刑務所時代の仲間で恋人のフロレンス(フロ)と一緒に暮らすようになる。
ヴィグはレズビアンだけど
フロはバイセクシャルで退屈すると街に出て男を探す。
そして怪しげな女ジャッキーが現れる。
登場人物は皆濃いこと!
ヴィグ、フロの顔はシミや深いシワが刻まれ
保護司ギョームは悪党なのか善人なのか分からない風貌
近所の父、息子も怪しいし、
ジャッキーも得体の知らない怖さをもっている。
優しさの眼差も悪意の眼差しも同じに見えてしまう不穏な感じはラストの不条理さを予兆させる。
熊は登場しないけど、どこから“熊”が引用されたかを知るとゾッとしてしまった。
上っ面だけではなく心にキズが残る作品。
私的にはとても好み。
ちなみにドリアンは食べた事ありません。。
ドリアンスナックなら食べたけどー。
*砂糖小屋はメイプルシロップをつくる小屋のようです。