落ち目のニュースキャスター(ユン・ヨンファ)が仕切るラジオ番組に、視聴者からの電話がかかってくる。男は漢江にかかる橋に爆弾を仕掛けたという。ラジオ局員はいたずら電話だと無視しようとするが、そのとき地鳴りとともに第一の爆発が起こる。
ヨンファは通報しようとするプロデューサーを制止し、テロリストとの電話インタビューを独占生中継しはじめる...。
電話の向こうの謎のテロリスト。テロすら特ダネに利用しようとする放送局。テロ対策部の警察官(このおばちゃんがカッコいい)。そして政府関係者。それぞれの思惑がぶつかりあい、事態は思わぬ方向に...。
いやはや、ひさびさに面白い韓国サスペンスを見ました。爆弾テロと、メディアの生中継。既存のよくある素材同士でも、組み合わせでこんなに新鮮になるのかと。スケールは大きいですが、場面はほとんどラジオブースのなかで展開します。この物理的・時間的な制約感がいい。
こういう新しいアイデアが次々に出てくるっていうのが、いまの韓国映画の勢いを象徴していますね。