Masato

テロ、ライブのMasatoのレビュー・感想・評価

テロ、ライブ(2013年製作の映画)
3.8

ワンシチュエーションもので、97分リアルタイムに進行していく超ハラハラスリラー映画

これが韓国映画らしさを上手く映画に入っていて、韓国にしか描けない雰囲気が出てるスリラーとも言える。

突如ラジオにかかってきたテロリストの電話から、モラルが全くもって皆無な視聴率至上主義のテレビの汚さや韓国でよく得る収賄などの汚さまで明るみに出るというもの。
テロの緊迫、主人公に降りかかるメディアからの攻撃の緊迫が凄まじい。

ひとりの国民の悲痛の叫び。どこの世界でもある労働者の扱いについても描いており、最後に関しては韓国映画特有のなんとも言えない苦しいラストでした。
ただ、謝るだけなのに。それは国となると謝るだけでも様々な弊害が発生する。
規模が大きいと、単純なことでさえも複雑になってしまう。

韓国に蔓延る問題を顕著に描き出した映画。様々な部分に粗はあるものの、勢いとハ・ジョンウで乗り切っていたためにとても良作でした。
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