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マフィアは夏にしか殺らないのTRBのレビュー・感想・評価

4.3
パレルモに住む少年の淡い恋心と、シチリアに根付くマフィアと司法の闘争を、イタリアらしく陽気にコミカルに描いた作品。

基本的にはコメディ
少年の喜劇と、大人の悲劇が入り混じり、独特な雰囲気を醸している

生まれて初めて発した言葉が『マフィア』
小粋なイタリアンジョーク

健気なアルトゥーロの奔走と、マフィアの横暴に屈する市民
実在の事件や人物を交え進むストーリー

子供パートと大人パートに分かれ、すんなり見れる

コーザ・ノストラと暗殺の歴史
マフィアが市民に落としていた暗い影が非常によく分かる

そんな中、勇敢に立ち上がった司法の戦士達への畏敬の念が込められたラストの展開とEDが非常に素晴らしい

マフィア映画、と呼んでいいかはわからないけど、シチリアマフィアを描いた作品の中では非常に輝いている作品。

なんだかとても満足

物語の締め方がとても綺麗

あのドーナツみたいなお菓子食べたい
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