Otun

メビウスのOtunのレビュー・感想・評価

メビウス(2013年製作の映画)
3.6
《下記、不適切な表現を含みます》

後輩からオススメしてもらったキムギドク作。
初見。『メビウス』。

度肝を抜かれる映画、と言うのは、作品の良し悪しに関係なく、まぁ時々目の当たりにしますが、ここまで、"度肝を抜かれた"のは初めてかも。

全編サイレント。無声。
んで、その中で描かれる内容と言うのが、おちんちんを失った親子(♂)の性の苦悩、解放。夢精。
書いてても改めて思うんですが、この世にそんな映画あんのか。あるんです。ギドクはやります。ぶっとんどる。
『弓』でも、かなり笑ったけど、今回も極端な物語を超シリアスに描いてて、そりゃ男子たるものおちんちん無くなったら切実だろうけど、だろうけど、2役の女優イ・ウヌさんが絶妙にエロくて、親子(♂)への生殺し感半端なく、笑っちゃいます。
大体。おちんちんへの苦悩と解放がテーマで全編作られている作品なんて『毎度おさわがせします』以来だわ。絶滅危惧種。コンプライアンス無視。
すげーな。撮るか。撮るかギドクなら。

と言う訳で、誰にも勧められませんが、
度肝を抜かれる映画でした。
あ。追記になりますが、テーマは置いておいても、物語の進みは入り込めて、そこら辺は全然『弓』より好きでした。はい。
Otun

Otun