レレレのお姉さん

海街diaryのレレレのお姉さんのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.0
ハァ〜…めっちゃ好き!やっぱ好き!
改めて観ても、姉妹映画ベスト3には入る。
1位はストーリーオブマイライフ、
2位が海街diary、
3位は…迷う。
この2作を観ると、妹との生活こそが幸せの根源ということを思い出す。
アナ雪もいい線行ってる。暫定3位。
ランキング作ったわりに姉妹愛を描いた名作に出会えてないので誰かシスコン映画知ってたら教えてほしい。

この映画の長澤まさみすごい好き。
なんで起こしてくれないのと人に当たり、バタバタ身支度しつつ立ったまま朝食頬張って怒られて、勢いよく玄関を出ては戻ってきて「お財布忘れた。あ、あった」と言い、また駅まで走るおきゃんな長澤まさみ…。最高…。
「これ私の役を長澤まさみがやってる?いやもしかして私が長澤まさみ?」と思わせてくれる瞬間がある。

説明的なセリフや演出がないのに、その人の人となり、置かれている状況が分かるようになってるの現実世界の延長線上という感じがしてとても好き。
それでいて説明が少なすぎて混乱したりもしない塩梅。

父の葬式での少ない会話だけで「山形のこの家はすずの居場所ではない」ことが分かる。のがすごい。そつない。

この映画は葬式で始まって葬式で終わる。
途中にも1度法事があり、4姉妹は3回喪服を着る。時にあっけなく時に明るく時に悲しく。死んだ人との向き合い方、生きてる人との向き合い方。人の死さえも劇的に描かずに、残された人々の毎日を描く。特にグッときたのは長女と、そりが合わない母親の和解シーン。亡くなった祖母が作った最後の梅酒と、4姉妹で作った梅酒を、一周忌も三回忌も来なかった母親に長女が渡す。こういう日々の積み重ねを愛おしいと思えるからこの映画が好きだなー。しかも妹がいる。最高。