Kevin

オートマタのKevinのネタバレレビュー・内容・結末

オートマタ(2014年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

物語の舞台は人類がロボットとの共存を余儀なくされている近未来。
太陽風増加による影響で人口が99%も減少。土地のほとんどが砂漠化し、雨なども人工で降らせない限り降らない。
そんな中人類のために作られたロボット“ピルグリム”。
彼らロボットのプロトコルは
1,「生命体に危害を加えてはならない」
2,「自分で修理、修繕をしてはならない」というもの。

これ系統を見てすぐ思うのはやっぱウルトロンかなー。
ハンク・ピムによって造られ、彼の脳波を基に行動し(映画版は違う)、自分自身で進化していく。
あと【アイ,ロボット】もこのジャンルに近いかな。

まあ良くある感じですが、自分の予想を裏切られた形となりました。
もし観るつもりのある人はちょっとネタバレがあるかもしんないです。

自分自身観る前はこのプロトコル1をメインに動いていくのかと思っていた。
たぶん他の人もそれが大半だと思う。
でも今作はプロトコル2がメイン。
〝もしロボットが自分たちで改善していき未来を築こうとしたなら〟が今作のメインテーマとなってる感じ。
確かにそれもそれで怖いなと。

ロボットの無機質な表情故の不気味さ。
ロボットの造形が原始的でシンプルだからこそリアリティが増す。
こんな世界いつか有り得なくもないって思ってしまう。
哲学的なSF映画だと思っていただければいいかと思います。
セリフもなかなか考えさせられる。
特に谷でのシーンは深いなあって思いました。
ロボットも他の生命体と同じように生存し続けたいっていう、〝あーそれもありだな〟って。

物語の終盤の方はロボットに愛着が湧いちゃって殺される(破壊される)ときは少し胸が痛かった。

ラストも爽やかに観終えられて割と好きな感じでした。
Kevin

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