結湖

X-MEN:アポカリプスの結湖のレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.9
いろいろと忙しくて2か月以上も劇場に行ってませんでした。
久しぶりの鑑賞です。
X-MENシリーズは1~3は見たけど、そこまで入れ込んでなくて(おヒュー様は好きだし、プロフェッサーXとマグニートーの関係も好きだけどさ。)、シリーズに入れ込んだきっかけは、史実のキューバ危機と絡めてきたファーストジェネレーション(FC)でした。で、最高傑作のフューチャー&パスト(DOFP)。大好き!すんごい面白かった!!そんでもって、DOFPは今までのX-MENシリーズを完全にリセットした作品でもありました。
そして、今作。
安定の面白さでしたが、前作には及ばなかったように思います。
前作が面白かったのは、人間対ミュータントでありながら、そのきっかけを作ったのはミュータントであるミスティーク/レイブン(ジェニファー・ローレンス)であり、マグニートー/エリック(マイケル・ファスベンダー)でもあるが、突き詰めていくとそもそもの原因は『人間の偏見』であるというところなのです。今作はその10年後、ミュータントの真祖であるエン・サバー・ヌール(オスカー・アイザック)の復活により、崩壊する世界を救えるのかが主軸となっています。はっきり言ってミュータント対ミュータントなわけです。偏見と差別が隠れたテーマであるこのシリーズにしては、ちょっとその側面が薄いんですよね。しかも、神格化されて尊敬と畏怖の対象であるエン・サバ・ヌールがラスボスなので、それこそ人間の愚かさを描いているとは言い切れないんじゃないかと。
それと、X-MENシリーズの魅力は、理想は同じでありながら、選ぶ手段が違うという、エリックとプロフェッサーX/チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)の確執ですが、それもちょっと弱かったかなぁと。
前作同様、シリーズを通してみてないと、というか、DOFPだけでも見てないと、よくわからない内容です。
今回の(語弊がありそうだけど、「今回の」だなぁ)エリックのトラウマは、ちょっと取って付けた感がしてしまったと思いました。使い古されてるネタでもあるし、ピーター/クイック・シルバー(エヴァン・ピーターズ)との関係すらどうなの?それでいいの?ってなってしまって、ちょっと入っていけなかったなぁ。いや、エリックの悲劇に対して、ピーターは救いでもあるのはわかるんだけどね。
しかし!今作の何がよかったって、前作に続いて登場したピーターの一連のシーン。面白かった!もう一回劇場で見たい!!
なんだか、否定的なレビューになってしまいましたが、面白かったんですよ!いや、これは前作のDOFPがあまりにも面白すぎたので、期待値をあげまくったからなんだと思います。
やっぱ、X-MENシリーズは面白いなぁ。
2016/08/14:TOHOシネマズ新居浜(字幕)
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