まちだ

百円の恋のまちだのネタバレレビュー・内容・結末

百円の恋(2014年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ダメ女日常系の序盤は見るのがきつかったです。
強い既視感がある、どこかで見たことのあるような話で退屈でした。

最後の試合はいまいちだったけど、中盤以降の主人公がボクシングを始めてからの、ジムでのシーンがこの映画の中では一番楽しめました。
それこそダメ日常系のパートを削って、もっとジムでボクシングにのめり込んでいくプロセスだったり、トレーナーとの特訓だったりを丁寧に描いて欲しかったです。
ただ「百円の恋」というタイトルからも分かるようにあくまでもラブストーリーで、だからこそこのバランスなのだろう、というのはわかりますが。
要するに恋愛パートがありきたりで微妙に感じました。


少し引っかかったのは、主人公にとってボクシングは人生をかけてやっている神聖なもののはずなのに、素人のコンビニの上司を殴ってしまってはダメなんじゃないかな、と。殴りたくなるような人間だっていうのは理解できるんだけど、そういうボクシングの使い方もするんだ、って思うと試合の重みが薄れるような気がしました。

また、最後ヨリを戻して終わりますが、新井浩文のどこが好きで主人公が好意を寄せてるのかがイマイチ分からなかったし、ジムでのトレーナーたちとのシーンの方が輝いて見えてたから、結局そこに戻るの?って思ってしまいました。

極端な話、ジムのトレーナーの配役を新井浩文にして、そっちのパートに厚みを持たせて、最後キッチリ元彼に別れを告げるって展開だったら、個人的には楽しめてたかなと思いました。

脚本の足立紳作品は偶然テレビドラマを見たことがあったのですが、やっぱり合わないのかも。ごめんなさい。
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