さりさり

アルジャーノンに花束をのさりさりのネタバレレビュー・内容・結末

アルジャーノンに花束を(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

知的障害を持つ32歳のシャルル。
学校の清掃員として働いているが、いつも生徒達にからかわれている。
ある日、開発された新薬。
飛躍的に知能が向上するという。
その実験体にシャルルが選ばれた…。

幼児並みの知能だったシャルルが、徐々に知能指数を上げていく過程が面白かった。
五カ国語を完全マスターし、生物学・数学は博士課程、天才ぶりを発揮する。
おまけに恋も。
初めての恋。
ささやかな幸せ。
そうだよね、そう来なくっちゃ、映画は始まらない。

しかし、幸せは続かない。
頭脳だけは成長しても、感情面はついていけない。
やがて訪れる薬の副作用と共に、徐々に精神が崩壊していく。
彼が選んだ道は…。

ありえない話だとは思いつつ、科学が進歩した今、実はどこかで起こりうることなのかもしれない。
親に見放され、愛を知らずに育ったシャルルが、初めての愛を感じた瞬間がとても美しく、そして哀しかった。
さりさり

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