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マイ・インターンのnaokiのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・インターン(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

あんまり面白くなかった。121分という上映時間が冗長に感じてしまう作品。なんせストーリーが薄っぺらい。

序盤から何というか、「洒落てるでしょ?」とか「爽やかでしょ?」と言っているのが聞こえてきそうなくらい、明るい色とか明るい音楽を使った描写が多くて、まあそういう作品は基本的に嫌いではないというかむしろタイプなんだけど、今作に限ってはその辺にわざとらしさというかあざとさみたいなものを感じてしまったなあ。何が原因なのかはまだ少しわからないのがまた悔しい。

演出がどこか不自然。最初の導入部分でITに目をつけるとこからして、もうこれは都合良すぎだし。チラシを見て、なんてね。シニアインターンを募るためとは言え、ベンチャーがチラシを出すなんて宣伝の仕方が既に怪しい。大体200人規模のベンチャーでCSR考えるなんて早くないか、とか色々文句言いたくなる。

まあでもやっぱり主演2人の演技は本当に素晴らしかった。デ・ニーロはこういう小洒落たおじいさんやらせたら右に出るものはいないし。「ハンカチは女に貸すために持ち歩く」なんて名言も吐いていたしね。マッサージされるシーンもいいし。

アン・ハサウェイは可愛すぎて腹が立つレベルだった。あまりに可愛い。どんな表情をしていても可愛いのがこの人のすごいところ。彼女のファンならまず今作は観ないとね。

結局、経営権を取るのか、夫婦間の関係修復をとるのか、という悩みを抱えた女CEOがシニアインターンと共に働くことで何かを得ていくという話なんだけど、こういう影響を受けたからこの決断をした、というところが全く見えない。ラストの「次からはハンカチを持っていて」のセリフくらいからしか伝わってこない。この関係性の薄さがストーリーの薄さに繋がってるのかな。

あとユーモア狙いすぎのシーンが多い。メールを削除するため家に忍び込む件なんて結構うんざりした。空回りしてるよなー。もういっそ、丸ごと削ってくれて短くした方がよかったかも。

まあでもラストシーンはよかった。終わり方には上品さがあったしね。主役2人の演技は間違いないし、まあそこまで酷くもないけど、期待値高かっただけに残念。
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