めしいらず

ニューヨークの巴里夫のめしいらずのレビュー・感想・評価

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)
4.0
愛は経年と共に磨り減ってしまう。どうあれ大切なのは愛し合った瞬間がちゃんとあること。生誕が祝福されたものだったと知るのは誰でも嬉しいものだろう。人生は自分が主人公の自分だけの物語だ。その中で出会った全ての人たちと出会い直すと言うか。オールキャストが一堂に会すると言うか。静かに胸が熱くなるようなグレイトなラスト!含むところのあるハッピーエンドが見事だ。どうしようもないけどみんなホントいい奴ばかりで好きにならずにはいられない。こんな気持ちの良い映画は久々に観た。CMやPVのような新感覚の映像と音楽もグレイト!

再鑑賞。ハイセンスなCMやMVのように目を耳をお洒落に刺激する。人生は望み通りに進まぬ旅路だけれど巡り巡って良かったと思える時がきっと来る。長続きせずに終わっても夫婦にちゃんと愛があった事実は大切だ。形が変わっても親子はずっと家族なのだから。どんな形になっていても人生がひと回りするとその見え方も変わる。助け合いが繋いだ人と人。もしそこに愛おしい相手がいるならどこにいても終の住処になり得る。人生を小説に擬える必要はない。断然ハッピーエンドの方がいい。人生を丸ごとひっくるめて肯定してくれるラストの高揚。人生賛歌。
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