日本の和歌山県から舞台が始まる。リュウとケンの修行の物語とともに、剛拳、豪鬼の過去も明らかになるストーリー。イギリス映画との事ですが、半分以上が日本語で原作の日本への愛が溢れてますね。波動拳、昇竜拳、竜巻旋風脚の技を極めるのは大変そうだ。でも技を出す時にワザワザ技名を口に出すのは相手への優しさ？波動拳の撃ち合いはよくやりましたよね。格闘シーンは凄くて、ゲームさながら。豪鬼の再現は頑張ってました。

『ウルトラストリートファイター』のプレイヤーです。
『スーパーストリートファイター』からやっています。
発売される『ストリートファイター５』が楽しみです。

『ストリートファイター』の実写映画は全部鑑賞済み。
ヴァン・ダム、アニメ、春麗の主役作品全部鑑賞済み。
ですが、今回のレビューは映画の感想としてではなく、
『ストリートファイター』が好きな人としてレビュー。

『ストリートファイター』実写映画化。
今回で三度目の正直になる実写映画化。
これまでのはクソみたいな実写映画化。

そこで立ち上がったのはジョーイ・アンサー。
彼は本作で監督、共同脚本、出演までします。
ジョーイ・アンサーはイギリスの俳優である。
『ストリートファイター』シリーズのファン。
２０１０年にYouTubeにて短編映画を公開し、
それが反響を呼んで本作の製作に至りました。
しかも、カプコンＵＳＡ公認の作品となった。

ジョーイ・アンサーは豪鬼として登場する。
それは“殺意の波動”を極めた姿として登場。
日本語をしゃべっていたが、意外にも流暢。
若き日の豪鬼にはガク・スペースが演じる。
こちらもなかなかいい味を出していました。

本作からは原作ゲームへの愛を感じられます。
それほど本作は前二作とは一線を画している。

物語の中心にいる剛拳には小家山晃。
俳優であり武道家でもある小家山晃。
原作とはイメージが違うけど無問題。
師匠としての雰囲気があって無問題。
若き日の剛拳に尚玄が演じています。
こちらも悪くない立ち回りであった。

『ストリートファイター』の主人公、
リュウにはマイク・モーが演じます。
格闘技をやっているから説得力あり。
イメージもリュウにとても近かった。

リュウの良き友人であり好敵手でもある、
ケンをクリスチャン・ハワードが演じる。
同じく格闘技をやっているから映えます。
イメージも原作のケンに驚くほどに激似。

回想に登場する剛拳と豪鬼の師匠・轟鉄。
演じているのはイギリス在住の伊川東吾。
まさに厳格なる師匠という雰囲気でした。
体は小さくても達人という雰囲気だった。
更に現代ではリュウとケンをおちょくるゴウマ。
このゴウマ役は個人的になかなか好きなキャラ。
リュウのテーマ曲を笛で奏でる画面は好きです。

回想に登場する轟鉄の姪サヤカ。
演じているは玄里（ひょんり）。
作品の紅一点として印象に残る。

アクションシーンは言うまでもなく良い。
かなりゲームを意識した動きに感動した。
構えもきちんと再現されていて感動した。
技について理にかなった説明は感動した。
アクションシーンは言うまでもなく好き。

ドラマパートもしっかり作られている。
原作を忠実に再現したドラマパートで、
きちんと事の成り行き丁寧に説明して、
現状の設定を破綻させる事なく構築し、
ドラマパートは見事に作られています。

ただ、本作は惜しい事に序章だった。
「俺たちの戦いはこれからだ」
そこでまさかの終幕には唖然とした。

ちゃんと物語に決着をつければ名作のなりえた。
でも、なぜか中途半端なところで終わりました。
さすがに期待を裏切られてしまった感じである。

しかし、続編があれば期待ができる終わり方。
そのように考えれば本作は充分であると思う。
過去の作品はコメディ映画という内容だった。
コスプレをした大人が真面目に素手で戦って、
「波動拳」とか「昇竜拳」と少し恥ずかしい。
しかし、本作はそれを感じさせない演出です。

ゲームをプレイしていない人には微妙な作品だろう。
だけど、ゲームをプレイしている人なら納得できる。
それほどに本作には“愛”が感じられる丁寧な作りだ。

RE-148

過去記録です✍️映画として観ると正直イマイチだけど ストリートファイターとしてのクオリティーは高かったと思う。