'20秋のホラー/ミステリー祭④
【マシニスト】のブラッド監督による、好きな人極小
【廃墟ホラー】。
フォロワーさんに推奨したのを機に、
久々5回目の鑑賞。
一般的低スコアでも個人的にお気にだと、勝手に
【過少評価に認定】する作品が多々あるが、本作も
そんな一編か。
廃屋のアスベスト(石綿)の除去作業をする事になった
ゴードン、フィル、ハンク、ジェフ、マイク、5人の
作業員の話。
現場は、'85年に訳ありで閉院された【精神病院】。
マイクは、作業中、当時の診療(セッション)を録音
したテープを偶々(必然)発見して、検証にのめり込む
…。まるで、◯霊を呼び覚ます◯文のように、、
【シャイニング過ぎる】呪縛を感じる逸品。
月曜日、、と、曜日チャプターがあるのもモロ師岡。
主人公、ゴードンの行動も。
ホラーの視覚的ギミック無くても楽しめる人向け⁈
そう想定したら、皆さん如何に【スプラッター】系が
お好きか伺える。
↑
本作の低スコアを想像するに、、
ゆったりテンポ、直接的な描写や斬新さは、ほぼ無い。
それよりも仲間割れや、意味深や勝手な行動のサスペ
ンスに重きを置いている為、鮮血やモンスターを観たい
ファン、或いは、それらを期待して観ると【肩透かし】を喰らう羽目に〜。
↑
が、根本には、確実に【邪悪な何かが】暗躍している。
それは、仲間の行動も何らかに導かれて、操られてる、
偶然では無く必然に思えるし、、
↑
冒頭のゴードンへの導き【◯きかけ】で、それは、
しっかり提示されている。
プロットよりムード(心理的怖さ)を楽しむ系ホラー。
前頭葉を切除する【ロボトミー手術】や【アイスピック
療法】のエピソードとかもリアルで気味が悪い。
無駄話ばかりで一向に仕事が進まないのは、観てる側
が焦ってしまう程。
スローなカメラワークやロングショットが、不穏な
ムードを醸し出している。
劇伴もほとんど無く、音で演出。
クライマックスは、展開が一斉に動き出す。見せ方は
ツイストしているが、破綻は無い、予想通りなラスト。
ちょい分からない箇所は脳内補完で。
邪悪なものは、常にメンタルの弱い者に取り憑く。
*これに勝るものは無い本作一番の見処(売り)
ポイントは、実在した【ダンバース精神病院】で撮影を
敢行した、本物ならではの緊迫感、臨場感。
*特典の別エンディング他、未公開カットシークエンス
を観るとまた印象がガラリ変わってくる。
D.C.で全て繋げたバージョンを観てみたい。
*ゴードン役、ピーター・ミュラン当時42歳って、老け
てるなぁ。