ゆう

カリートの道のゆうのレビュー・感想・評価

カリートの道(1993年製作の映画)
4.3
同時視聴で鑑賞。

かつては麻薬王の座に君臨した伝説の悪党カリートだが、恋人ゲイルのためにすべてを捨て、裏街道から足を洗おうと決心する。だが周りがそれを許さなかった。
楽園バハマ行きを夢見て、犯罪以外の方法で金をためていたのだが…。

アル・パチーノが、とにかくかっこいい!
これまでの自分の所業との決別を決めた男が、そうはさせてくれない周囲の状況にどんどん巻き込まれていく。
その悲哀、そして恋人との約束、自身の最終目的地への夢…。
変わろうとしているのに、それは許されないのが人生なのか。どこまでもやるせないその男の表情を、細かく印象的に表現していると思う。
たぶん音声なしで観ても、胸にくるものがあると思う。

ラストのセントラル駅での長回しのシーンは、圧巻。
最後は号泣でした。
ゆう

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