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Filmomo

Filmomoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

①60年代のお気楽で、とてもキューバ危機が起きた年の映画とは思えない呑気さだ。郊外に住み、都心部まで列車通勤している独身貴族のジェームズ・ガーナーと妻帯者の同僚たちが、共同出資して部屋を借り、そこに美人のキム・ノヴァクを住まわせて、順繰りに浮気を共有・楽しもうという魂胆だが、浮気というよりも、妻帯者たちが家庭の悩みやストレスをノヴァクと逢うことで癒されていくというのが可笑しい。②妻のダイエットに付き合わされて満足に食えないハワードはたらふく食わせてもらい、日曜大工をやらせてもらえないダグは満足がゆくまでDIYをやらせてもらえる。こうした妻帯者の悲喜こもごもが不倫や浮気というレベルで語られるのとは別の、一種セラピーのようになっているのが面白く出来ている。一方独身のジェームズ・ガーナー演じるフレッドは、ついにキム・ノヴァク演じるキャシーに惚れてしまう。すると出てくるのは妻帯者たちに対する嫉妬。ところが、実のキャシーが男たちに付き合っているのは、自分の大学の研究のためで、要するにすべての男がキャシーの実験台になっているという構造がユニーク。③結果的にそれがバレて大騒動が起こり、フレッドは頭に来るが、ここまで来てキャシーと結ばれないわけにはいかないところが、この時代のハリウッド映画の作りで、結局誰も傷つかずに終わるというのがいい所である。こういった60年代ロマンチック・コメディは、女優の美しさにうっとりするというのも楽しいが、出てくる60年代インテリアやテイストを楽しむのも実にいい。スマホもコンビニもipadも無かったが、実に素敵なライフスタイルだった。戦争や闘争がなければ60年代に戻ってもいいとさえ思う。