ニャーニャット

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女のニャーニャットのレビュー・感想・評価

2.3
シリーズ化するなら、トムがモンスターになるまでの話は中盤くらいで終わって、トムの特殊能力でもっとアマネットともっとドンパチやってほしかったなぁってのがすべて。

マーベル第1作目の『アイアンマン』がアイアンマンになるまで2時間かかってそれまでずーっと生身のRDJを見せられ続け、ようやくアイアンマンになったと思ったらその能力を発揮する前にジ・エンド…となったと考えてみろよと。
まだ、アクションバリバリのトム・クルーズが主人公だったから大惨事ってことにはならなかったけどさ。

シリーズ化は別にいいんだけど、それで単体作品としてのクオリティが犠牲になってたら元も子もないよなあ。特にこれが第1作目なわけだし。
それ系でいえば、ジキル博士の二面性もその二面の振り幅がなさすぎてなんかよく分からんし、そもそもコッチ側なのかアッチ側なのか映画の中での役割がイマイチピンとこない。最後はなんか語り部気取ってたけど笑

あと、編集の微妙さはなんとかならんのかね。とくに後半のロンドンパートが酷かった。ロンドン地下でのニックとアマネットのカットバックがことごとくそれぞれのシーンの緊張感をプッツンしてて台無しだったし。

よかった点でいえば、まずオープニングの反政府軍とのドンパチ。いつものトムの恐怖不感症っぷりが最高。M:Iシリーズでいうところのベンジー的な役回りとしてのクリスがいい味出してた。それだけに早々のフェードアウトというか微妙に立ち位置の定まらない感じが惜しい。最後はまたベンジー的な感じのポジションに収まってたけど。

まあけど、ダークユニバースがこれで頓挫してしまうのはもったいないからなんとか立て直してほしいよなあ。