黄推しバナナ

少女は異世界で戦ったの黄推しバナナのレビュー・感想・評価

少女は異世界で戦った(2014年製作の映画)
3.0
監督 :
金子修介
脚本 :
小林弘利
出演者 :
花井瑠美
武田梨奈
加弥乃
清野菜名

うーん…

金子修介監督でありながらB級クラスの作品としてみたら良いのか?

タイトル=✕
原案=✕
アクション=✕
脚本=✕
台詞=✕
構成=○
SE=✕
BGM=✕
出演者=✕

まずタイトル&原案…
少女は異世界で戦った…
今作、異世界ではないのよね…
パラレルワールドなのよ…
※パラレルワールドとは、ある世界から分岐し、それに並行して存在する別の世界を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われている。 そして、「異世界」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持っている世界のことを指す。

どうしても異世界にするのであれば、ロード・オブ・ザ・リングみたいなRPGの世界で戦うか、ベルセルクみたいな魔界の世界で戦うしかない…がこれには問題があって世界観を作り出すのに膨大な制作費が掛かる…

※ロード・オブ・ザ・リング(2001年)
 監督 : ピーター・ジャクソン

※ベルセルク(1989年)
 原作 : 三浦建太郎

次にアクション…
そもそも金子修介監督アクション場面を撮るのが上手くない…

平成ガメラ3部作
ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年)
ガメラ2 レギオン襲来(1996年)
ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(1999年)

金子修介(本編監督)
樋口真嗣(特撮監督)

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)

金子修介(本編監督)
神谷誠(特撮監督)

とドラマパート、アクション(特撮)パートと分かれて撮っている。これはお互い得意分野を活かすための構成になっている。

有名なところで言ったら漫画の、

DEATH NOTE(2003年)
原作・原案 : 大場つぐみ
作画 : 小畑健

原作・原案に特化した才能のあった大場つぐみ(ガモウひろし)だが画力に全く才能が無い…
作画に特化した才能のあった小畑健だが原作・原案に全く才能が無い…

そんな2人がそれぞれの特化した分野を担当することによって名作が生まれた。
※大場つぐみが“ガモウひろし”だと言う説は公開発表されてないが、週刊少年ジャンプの副編集長、編集部内においても肯定も否定もしていない。

上記のガメラとゴジラの作品は評価の高い作品となっている。

が今作は、
金子修介(本編監督)
根本太樹(アクション監督)
となっておりアクションにおいては連携が取れていなかったと言わざる負えない…

次に脚本&台詞…
異世界でない点で矛盾があるが、百歩譲ってパラレルワールドにしよう。
最初の冒頭でパラレルワールドの関連性を説明していれば掴み的にも良かったが、後半のどんでん返しのミステリアス要素の展開にしてしまったため、作中何が起こっているか分からない状態のアタフタする展開が約50分(98分作品)続く…

これはヤバい状況で、約50分後にアリサ(花井瑠美)が異世界に行く事が出来る鳥居を通ってもう一人の自分に会いに行く展開から話が面白くなるのだが、それまで謎の豪徳寺(金子昇)率いる宗教集団とアリサ(花井瑠美)、レイ(武田梨奈)、ミキ(加弥乃)、マリ(清野菜名)の4人が日本刀片手に戦っている…

それがまた敵が切られても血が出ない、死体は消えて無くなるといった詳しい説明もない“チンプンカンプン”な世界観で約50分見さされるといった拷問プレイ…

約50分までには別々の世界を見せる展開があるものの…

A  ←   B
の  →  の
世  ←  世
界  →  界

こんな感じね!

A、Bの世界観が同じ描写のため伝わり難い…
Aの世界でBの人物が切られても血が出ない死体も消える(Bの世界に転送される)設定…
逆もあり得るという事になる…
どんでん返しのミステリアス要素の展開にしている為に変化は悟られない程度…
※衣装の趣味が変わるぐらい
※色違いのスカイツリーが2つある

また台詞が古臭い80年代かと思うほど…
台詞が古臭いから、

花井瑠美
武田梨奈
加弥乃
清野菜名
岡田浩暉
金子昇

の演技が標準より下回って見える…
最悪…

その為かSE&BGM…
こちらも80年代かと思うほど古臭い…
もう頭を抱えてしまう…

そういうことで最初に書いた、

金子修介監督でありながらB級クラスの作品としてみたら良いのか?

という疑問に繋がるのである…

まぁB級クラスよりレベルは下回るけどね…
金子修介監督
武田梨奈
清野菜名
出演なのに残念な結果となりました…
黄推しバナナ

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