シャトニーニ

キングスマンのシャトニーニのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.2
次作があるので年末に見直して二回目。
ロンドンの高級テーラーが世界的諜報機関だったというトンデモ映画。
007をほうふつとさせるオープニングからの展開と、予想外のアクションが心地よい。キック・アス以来のハイテンポなシークエンスが頭空っぽで楽しめる。

敵役の要望であんまり血は出ないがいろいろ汚いのが難点。動きのキレというかスタイリッシュさでカバーしているけど「そんなのあるか」ってツッコミ役皆無で我々をおいてけぼりにする。だがそこがいい。雑さに笑ってしまう。そこが映画じゃないか。



謎解きよりマッチョ、いや脳筋な映像で有名なこの監督だし、「スパイもの」の棚にはいれたくないが、ガジェットや駆け引きは古いスパイ映画のオマージュがいっぱいだ。007はもとよりゲットスマートとかナポレオンソロとかの

スパイ映画を一新したスパイ映画ってのは十年も前にハリウッドで
トリプルXやジェイソン・ボーンなどがやってるから、宗主国の英国ではこんな感じでいいな。スパイ映画の英国面として。