ジェイD

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのジェイDのレビュー・感想・評価

4.0
久しぶりの再鑑賞。宗教映画です(キリッ はい、これはドハティ派ゴジラ教映画です。

人間は蚊帳の外!しかも映る人というのは環境サ○ス母にゴジラブ猪四郎博士と狂人ばかり!だが!それでいい!!

冷静に考えると「んなアホな〜」のオンパレードなのだが、それを感じさせない画のカッコ良さに目が離せなくなる一作である。夕日と赤く光る溶岩から現れるラドン、対して月光と青く光る滝から現れるモスラ。元から一つに三つのギドラ、対して一体で立ち向かいラストには大量の米軍を背に突っこんでいくゴジラ。一つ一つのシーンが語彙力無くすほど素晴らしい。まさに「宗教画」のような美しさがある。

今回の芹沢博士のラストについては言ってることはまあわかるけど日本人としては核の使い方とかはさすがにムムムだし、心情読めないレベルの狂人キャラによるガバガバ脚本は擁護できない…まあでも目を瞑ろう!笑 あんなに世界中が怪獣だらけになったらそりゃあ人も変わるよね笑

とにかく怪獣達まわりの映像とストーリー、音楽は素晴らしいから大好き。ゴジラが日本の初代、VSシリーズの声で咆哮したり、モスラの側にいるリン博士が双子なのもニヤッとする要素。
音楽も雄大なオーケストラアレンジにより重厚なゴジラ、麗しいモスラ、暴れん坊ラドン、恐怖のギドラといった感じで聞き応えがある。ギドラのテーマに般若心経入れるアイデアは天才すぎる、超怖い…。
さらには悠久の時を生きるゴジラと輪廻転生を繰り返すモスラによるゴジモスとかいう公式カップリングなんてものが出来てるしエモいもいいところ。(バトラは…仕方ないよね、権利がね…いやわかるよ) 古代の神々と宇宙からの侵略者という設定も愛を感じる。狂愛のような映画です。ラドンもそうだそうだと言ってます。
ジェイD

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