最新版「スクリーム」内でオタクキャラの台詞に挙がっていたホラー映画なので・・。
なるほど、オーストラリア映画らしく独特の個性と低予算を逆さにとって、しっかりと心理的に怖いホラー作品として仕上がってる。
“魔物”の全貌がしっかりと描写されるシーンは無いものの、魔物に襲われる母親役の女優さんの熱演・・怪演?と、音響効果で視聴者の想像力を煽り立てる上手い作り。
序盤で登場する幼児向け飛び出す絵本が実に丁寧、かつ、不気味に製作されており感心した。この監督、ひょっとしたらティム・バートンの影響を多分に受けているのかも・・?
絵本って世の東西を問わず怖い作品も結構多いしね。自分も幼稚園の時に読んだ「モチモチの木」とか結構トラウマ。
全編、ほぼ幼い男の子とその母親の物語。癇癪持ち設定のこの子役が、実にリアルにいらつかせてくれる。
中盤以降は、怒濤の如く怪物からの攻撃が、昼なのか夜なのか分からないくらいほぼ日当たり皆無の欧米にありがちな古い一軒家の中で続くのも絶望感があっていい。
意味深なエンディングも個人的には好み。「スクリーム」はやっぱり嘘つかない。