架空の話がベース。
主人公、サムはヨットという地に足のついていない場所に逃げ、苦しい過去を上書きするように、塗装の仕事をしている。
息子の過去が明かされるシーンでは、逆に墓への落書き(塗装)を落とすのが印象的。
サムは、作中から想像するに、上手く息子と向き合えてこなかったのだろうか。クエンティンに対する接し方は、序盤はどれも一方通行だ。
クエンティンが緊張していれば、緊張するな!吐きそうといえば、吐くな!とアドバイスする。
とても相談できそうな父親ではない。だが、これも作中を経て変わっていく。行動で若者たちを導いていく。
序盤でのLIVEシーンと終盤でのLIVEシーンの意味が全く異なったものになるシーンが白眉。
あとは楽器店で働くモーフィアスが見られる。
その音楽が銃乱射事件の犯人が作った曲だとわかったら、あなたは評価を改めますか?