社会のダストダス

マッド・ガンズの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

マッド・ガンズ(2014年製作の映画)
2.5
家政婦(ロボット)は見た

原題“Young Ones”
邦題「マッド・ガンズ」
ニコラス・ホルトが出ているから某怒りのデスロードみたいなタイトルになったんだろうか。「近未来サバイバルアクション」というのは誇大広告。マッドな人は出てこないし、銃もそんなに重要じゃない。

ドラマ「ザ・グレート」を観終えてからというもの、エル・ファニングロスが激しい私は、こちらの映画も初鑑賞。U-Nextで見放題配信されていることは知っていたものの、なかなか食指が動かなかった作品。
「ザ・グレート」で3000回ハラショー!を捧げたい皇后を演じたエル・ファニングと、3000回クソを投げつけたいバカ殿を演じたニコラス・ホルトがここでも夫婦をやっているではありませんか。

大干ばつの影響で、貴重な水をめぐる争いが絶えない近未来。荒野の一軒家でアーネスト(マイケル・シャノン)はメアリー(エル・ファニング)とジェローム(コディ・スミット=マクフィー)の二人の子供と生活していた。アーネストはかつての豊かな農場を再建することを夢見ていたが、ある日突然帰らぬ人となってしまう。やがてメアリーの婚約者のフレム(ニコラス・ホルト)がアーネストの遺志を継ぎ農場の実権を握るようになる。

荒涼とした世界に佇むは全世界70億人が崇める我らが女神エル・ファニング!
うおおお!まさにオアシスよ!!ハラショー!×3000
しかし、残念ながらそれほど出番はない。一応全編に渡って登場はしてるのだけど、ストーリー的には大きな役割は感じず。画的に映えるシーンはそんなになかったので、私の好きなジャンルである、エル・ファニングのPVのような映画ではないかもしれない。
あ、でも花嫁姿と妊婦姿を拝めましたね(当時15歳くらいとかな筈だけど)

3章にわかれたストーリーでそれぞれをマイケル・シャノン、ニコラス・ホルト、コディ・スミット=マクフィーの視点で展開。
わざわざ章分けするほどキャラ数は多くないし、舞台も変わらないし、尺も長くない。
ストーリーの核心部分を観る側は全部知っているので、そこに至るのを見守るだけなのは少し退屈だった、世界観は好きだけど。“Young Ones”の原題通り若者たちの演技を楽しむ映画、車上でギターを弾くようなクレイジーガイは出てきません。

ニコラス・ホルトは本作でもちょっとムカつく役でいい味出していた。マイケル・シャノンはもっと胡散臭いオヤジの役が似合うなー。エル・ファニングは砂で皿洗いしてる姿とか5億点でした。偏差値低い映画期待してるとちょっと肩透かしかも。